地元の講談会 [講談日記]
8月8日、藤沢宿の顔ともいえる、遊行寺の百畳広間で「春水講談会」を
開いていただきました。
炎天下の一時開場という会、子供からご高齢者まで、会場を埋めていただきました。
会の主旨は、5月に放火されたモーガン邸修復再生の為の募金講談会。
そこで演目はまず「講談モーガン邸」
モーガンさんがバッファローで産まれて、建築学を学び、日本へ来てその技術を
生かしながら、やがてモーガン邸を建築、そして愛妻たまのさんに見守られ、
建築への思いを語りながら亡くなる迄のお話です。
私も、モーガン邸まで歩いて二分の距離に住んでいながら昨年まで、モーガンさんを
全く知りませんでした。話を作る為にいろいろ調べてからの愛着は、ずっと大きく、
それは誰にもきっと通じるものだと思い、ご近所の方に聞いていただきたかったのでした。
会場が、ひとつの思いに結ばれた感触を味わいました。
二席目は「金子みすゞ」童謡詩人の女学生時代から、26歳で亡くなる迄のお話。
みすゞさんの詩が9編入ります。ちょっと変化球の講談です。
詩の雰囲気を汲んだフルート演奏が、お客さまを包みました。
一席のあとで、ぐるーぷ虎が、みすゞさんの詩を10編読みました。
群読という方法で、四人が工夫をこらして読みます。詩と詩の間を可愛い音が繋ぎます。
全て、五人の演出と努力でできあがりました。
たった10分ほどの出番の為に、ものすごくお稽古を重ねてくれました。
稽古を覗きに行くと、二三箇所アドバイスをすればすむように進んでいました。
次にのぞきに行くと、すべてクリアしてくれているので、さらにアドバイスできます。
教えると言う事は、自分の勉強になります。
フルートの長崎亜星さんも、ぐるーぷ虎の五人も、私に刺激を大きな刺激を下さいました。
お客さまからも、みんな若くて、まっすぐで、とても良かったとお言葉をいただけました。
みんなに助けられて、今回も幸せな会が出来上がりました。
旧モーガン邸を守る会の方達が、たくさん助けてくださいました。
私も、出来る事、させていただきたいと願っています。
http://old-morgan-house.cocolog-nifty.com/
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